昔、僕がMだった頃、女王様に言われた事で印象的だったのが、
「あぁ、まだ射精を求めてるんだ」
というセリフだ。
射精を求めるのは、M男としてまだまだらしい。
ご褒美を求めてしまっている時点で、女王様の存在全てに対して感謝出来てない時点で、Mとして確かに失格である。
そのセリフを言われた時ほど自分の未熟さを思い知らされた事はない。
その時に受けた衝撃のせいで、僕は風俗で射精するという行為だけがゴールではないのだという事を意識せざるを得なくなってしまった。
食べ物に例えると、天ぷらを天つゆで食べるんじゃなくて、あえて塩で食べたり、なんだったら素材の味を楽しむ為に何もつけないで食べたりするほうが粋なんじゃないか?という事だ。
美味しく食べれれば、風俗だと楽しめれば別に本来なんだっていいはずなのに、僕はちょっとでも背伸びをする為に、射精するという事を非常に後ろめたく考えながら遊んでいる時期があった。
というか未だにそういう風に思っているところがある。
やっぱり僕は射精を風俗に対して求めてしまう。
SMと風俗は違うとかいう人がいると思うが、僕はお金が挟まってたら全部風俗だと思っているのでそのあたりの理屈はすっ飛ばそうと思う。
とまぁ僕はまだ射精を求めてしまうレベルの人間という風に自分を卑下して生きているので、それを求めない人をどうしてもリスペクトしてしまう。
なんか、僕がシロップの風邪薬しか飲めないのに、錠剤平気で飲める同級生みて尊敬しちゃうみたいなのに似てる。
同じように、お掃除フェラとかを楽しめる男の人も尊敬する。
僕は射精した瞬間にハッピータイムは終わってしまう。
お掃除フェラって余韻を楽しめる大人なプレイなような気がする。
僕はまだその余韻は楽しめる域に達していない。
大人の遊び人への道のりはまだまだ長そうだ。
コメントを残す